北斎漫画は現代漫画のルーツだった/クレイジージャーニー

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クレイジージャーニーに出演した浦上満(うらがみ みつる)さんという北斎漫画に情熱を注ぐ人をご存知でしょうか?

北斎漫画は多くの絵師や漫画家、デザイナーなど幅広い人に影響を与えた偉人で、日本国内はおろか海外でも多くのファンがいます。
そんな葛飾北斎の中でも「北斎漫画」には現代漫画にも通じるものが多くあり、更に評価が高くなっています。
その北斎漫画に惚れ込んだのが浦上満さんということです。

浦上満さんとは?
葛飾北斎の魅力とは?
北斎漫画の凄さとは?

この辺り非常ーーに面白いのでシェアします!

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Contents

クレイジージャーニーに出演した浦上満さんとは?

学生時代から葛飾北斎に取りつかれて、それ以後1500冊に及ぶ”北斎漫画”を世界中で収集活動しています。
なので、誰が言ったか、世界一の北斎漫画コレクターと言われているようです。
浦上満さん曰く、北斎漫画には「全ての漫画のルーツがそこにある」とのこと。
ということで、完全に葛飾北斎に惚れてしまい学生時代から現在まで北斎漫画を収集しているわけです。

ここまで人を惹きつける北斎漫画って・・・なんだか凄そう!

ちなみに浦上満さんの職業(本業)は東洋古陶磁を専門にする古美術商。
クレイジージャーニーでは自身の事務所や展示会での様子が放送されていました、本業があるからこそ収集活動もし易いんですね~、お金面も含めてw

葛飾北斎とは

墨田区出身で1760-1849年に活躍した浮世絵師。
90歳まで絵を描き続けるほど絵に情熱を注いできたことから、北斎自ら「画狂人」と名乗るほど。
それだけ絵に探求心を燃やし、人生をつぎ込んだ集大成が「北斎漫画」であったり「富嶽三十六景」の名作。
クレイジージャーニーのMC松本さんは葛飾北斎が好きなようでマニアックな話をしていました。

葛飾北斎の逸話

北斎はなんと人生で93回引っ越したようです!!

1年に1回以上のペースですよ?

掃除をするのが嫌だったからという話ですが、酷い時は1日3回引越ししたというのだから変わっているといわざるを得ないです。
絵描きにとって、当時は一つの流派に絞って絵を学ぶことが普通でしたが、勉強熱心だった北斎は色々な流派を学びました。
当然すぐに所属していた流派を首になりますが、めげずに中国画、西洋画などを独自で学びつつ、50歳まで絵に関する様々なことを学びました。
そしてある日当時の将軍徳川家斉に呼ばれて

「面白いものを書いてみせろ」

と無茶ぶりされた時に、鶏の足に朱肉をつけて和紙の上を歩かせて「竜田川でございます」と表現して将軍を喜ばせました。
筆を使わないで絵を描くという発想をこの時代に持っていたことが素晴らしいですよね!!
クレイジージャーニーのスタジオではこの部分がやはり話題になりましたが、北斎は貧乏だったのでここで将軍に気に入られて勝負に出たのではないか?
という憶測も建てられていました、こんなに有名なのにお金がないなんて、何にお金を使ってたんでしょうねー?

葛飾北斎の評価

実は日本より海外の評価の方が高いのです。
例えば、2017年2月北斎の作品「大波」がアメリカのオークションで約1億円で落札されました。
または大英博物館で北斎特集が開催されたりしていますし、ライフ誌の「この1,000年でもっとも影響を与えた人物」になんと日本人として唯一北斎が選ばれました。
「大波」でいうとその波の形を当時馬鹿にする者もいた様ですが、現代になってハイスピードカメラで波を捉えると北斎の描いた波に割と近いということが分かり、改めて北斎の眼力が素晴らしいことを証明しており、こんなところからも再評価されています。
ハイスピードカメラ北斎だったんですね、御見それしました。

なぜ北斎は長い間評価されるか?

北斎は、

デザイナー北斎
イラストレーター北斎
アートグラフィック北斎

の様に、様々な顔を持っていて、読み手の好きな角度からアプローチできることが好まれ、評価されるポイントとなっています。
上述したように北斎は勉強熱心であったことも評価対象になっています。
例えば、「遠近法」を西洋画から独自に学んでいたことが分かっており、彼の絵画の表現力を裏付けています。

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絵手本とは?

「北斎漫画」はいわゆる絵手本で、絵手本とは葛飾北斎の様な絵師が自分の弟子たちの教育の為に作り始めたのがきっかけだったのですが、実際には北斎は自分が楽しんで描きたいものを描いていたようです。
北斎には当時200人の弟子がおり、よく北斎漫画を与えていたようです。
内容は、当時の人々の生活に密着した図などが多く、例えば庶民の変顔、太った女性の昼寝図、痩せた人の相撲など。

コマ割り

北斎漫画によくみられる手法で、ページをまたいで話を展開させることで時間経過と、物語性を持たせました。

漫画でよくある、次のページに行くと展開が大きく変わったり、話の結果が分かったりするアレですね。
現在の漫画では当然のように取り入られている手法で、手塚治虫など多くの著名漫画家に影響を与えたと知られています。
例えば、有名な雀踊りという絵では、1ページ中に描かれている人全員が異なるポーズの画をとっていて、これをぱらぱら漫画のように連続させると、まるで踊っているようになることから、アニメーションの原点とも言われています!
これが200年前だというのだから驚きです!

ギャグ

通常の風刺画は絵のそばに書いてある解説文を読んで初めて笑えますが、北斎の絵は見ただけでも笑えるのが特徴です。
日常の”あるある”を誇張して描くギャグを得意としていました、釣り名人の失敗や商人のちゃっかりさの図など^^

擬人化

鳥獣人物劇画など動物を人の様に描いているものは当時既にありました。
北斎も勿論擬人化した対象を描いていましたが、北斎は動物に表情を持たせるという手法を取りました。
これがもしかすると、ディズニーの原点?かもしれない・・・・。

浦上満さんはなぜ12巻の本を1500冊も集めるのか?

版画なので全て同じ状態で刷られていると思われているが、実は時代によって検閲などによって内容を勝手に変更させられることがある為、初版で尚且つ状態の良い物をなるべく手に入れたいという想いから学生時代から現在までもっと良いものをと探求して収集しています。
クレイジージャーニーでは、「これが使命のように感じている」とも語っていました。

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まとめ

葛飾北斎がここまで全世界で評価されているということを日本人はもっと誇りに思ってよいと思いますし、知っておくべきですよね!
特に北斎漫画は、現代の漫画にまで影響を与えているのですからその凄さが伝わります。
次回のクレイジージャーニーがまた楽しみですね^^

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