神戸製鋼が倒産しない理由/可能性と子会社、社員への影響

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神戸製鋼のデータ改ざんのよって世界中の企業に影響が及び可能性が出てきており、リコールがあった場合確実に神戸製鋼の経営が傾くと言われています。

ただ結論を言ってしまうと神戸製鋼が倒産する可能性は非常に低いです。

倒産しない理由を簡単にいってしまうと、今まで神戸製鋼の製品を使用していたメーカーは他の供給元が無く仕方なく利用する部分もありますし、神戸製鋼の社員、子会社などまでなくしてしまうと連結従業員約36,000人が路頭に迷うこととなり、倒産の影響が大きいため、保護する動きになると思われるからです。

ということで”それでも神戸製鋼は倒産しない”という理由や今後の影響など説明します。

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神戸製鋼は倒産しない

神戸製鋼が倒産しないであろう理由

神戸製鋼が倒産しない理由、それは国が資金注入するか競合に吸収される可能性が高いから。

正直いうと吸収・買収されるのが最良です、なぜなら税金を使ってゾンビ企業化させると隠蔽体質は変わらないし、今後も改ざんする可能性が高いからです。

少なくとも神戸製鋼の経営陣をまず入れ替えるのが神戸製鋼の為、国の製造業全体の為であるといえます。

とはいえ神戸製鋼が倒産しそうな理由

影響がでそうな神戸製鋼の客先が、トヨタなど各自動車メーカー、ボーイングなど航空、防衛、JRなど鉄道、建設、原子力発電所など幅広過ぎるから。

問題は神戸製鋼が安全性をどう担保するか、トライアル製品に改ざんはなかったのか?改ざん品をトライアルしてない以上、本当の安全性は保障できないはずです。

そう考えると最低でも再トライアル費用、再点検費用、部品交換費用、原料使用停止による損害賠償販売機会損失、などあらゆる補償・賠償の可能性が考えられますので、倒産しそうだと多くの方が直感的に思うのも無理がありません。

今回の神戸製鋼のデータ改ざんによる影響は想像以上に甚大ですぐにでも倒産しそうですが、上記の理由により倒産せずに企業に買収される可能性が高いということが分かると思います。

では倒産しない理由に加えて、業界事情と買収する企業について。

鉄鋼業界の現状

鉄は余っている

鉄鋼業界は市場価格低下で売上・利益共に減少傾向です。

神戸製鋼でいうとリーマンショックが起きた2009年以降鉄鋼部門の売上は大きく下降、経常利益は赤字が目立つようになってきました。

その最大の理由は、中国の過剰供給の影響で世界中で鉄が余っているということです。

供給が増えれば価格は低下するのが市場の原理、日本の供給キャパは1億2千万トンに対し、世界で余っている鉄は2億トンと言われているのですから、如何に鉄が余っているか分かるかと思います。

ちなみに神戸製鋼の供給キャパは700万トン/年 と言われています。

技術革新で鉄需要減小

今ままで鉄の塊といわれてきた自動車ですが、環境保護や他社との差別化目的で燃費改善の開発が行われ、車体の軽量化が進み、プラスティック、炭素繊維、アルミニウムが採用されてきていることも鉄鋼業界にとって逆風です。

アルミニウムは神戸製鋼の得意分野でプリウスなどのハイブリット車に採用されてうまく鉄からアルミへ移行すると思われた矢先、今回の改ざんがありました。

採算の合わない電炉

鋼鉄の作り方は2つあり、一つは高炉、もう一つは電炉です。

簡単に言うと高炉は高品質、高スペックを作ることができ、まだまだ冶金技術が高い日本にとって世界の舞台でも差別化ができます。

しかし、電炉は正直どこの国でも同じような製品ができるので差別化が難しいのです。

また、アベノミクスなどの影響で円安になり、電炉の原料となる国内のスクラップが海外へ輸出されてしまっており、国内スクラップ価格が上昇気味、そして原発を止めて火力発電にしていることから発電コストも上昇気味とダブルパンチで利益が出にくい状態となっています。

こういった代表的な上記3点の理由に加え国内景気停滞により国内の鉄鋼業界は斜陽産業と言われています。

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神戸製鋼を分析

鉄鋼業界売上高上位3位 

1位 新日鉄住金 約5兆円
2位 JFE    約3兆円
3位 神戸製鋼 約1.7兆円

神戸製鋼の部門別利益構成比

鉄鋼 46%
アルミ・銅 22%
建設 14%
電力 9%
その他

神戸製鋼の強み

線材に強みがあります、主な用途はワイヤやバネ、ワイヤーロープやサスペンション、ボルトやナットに加工されます。

自動車のエンジンや足回り部品など重要箇所にはほぼ神戸製鋼の線材が使われていると言って過言ではないです。

続いてアルミ、銅、特殊鋼などが挙げられます。

自動車や鉄道、航空機などは軽量化の流れが強く、軽くて強度の高いアルミを神戸製鋼は提供しています、例えばプリウスなど神戸製鋼のアルミを車体骨格などに使用しています。

JFEの強み・弱み

自動車用鋼板に強み、世界の8台に1台はJFEの鋼板技術を使用していると言われている。

また高級電磁鋼板に強み、自動車、造船、電機向けなど。

東南アジアではタイとインドネシアに亜鉛溶融メッキラインを設け、自動車メーカーに貢献、他にはない強みを積極的な投資で実現

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JFEが神戸製鋼買収か、2社の相乗効果

日本国内で高炉の再編が進んでいないのはJFEと神戸製鋼だけです。

神戸製鋼は自動車の薄板に弱く、JFEは強い。
JFEはアルミ・銅は得意ではなく、神戸製鋼は得意。

そんなことから、2社が協業するのは補完関係が成り立つといえます。

更にいうとお互いにみずほ銀行がメインバンクということもあり、もし買収ということになれば話はスムーズです。

まとめ

・神戸製鋼は倒産しない、なぜなら国か企業が資本注入する可能性が高いから。
・国内の鉄鋼業界は斜陽で、再編の動きが活発。今後も国際競争力を上げる為に再編は必須。
・JFEと神戸製鋼は補完関係にある、買収は可能性が高い。

神戸製鋼は倒産しない可能性が高い、子会社、客先への影響は幅広く国か企業が助けるという話を紹介しました。
高炉という大規模な設備の特性上、保護しなければ神戸製鋼は韓国・中国の製鉄所に買収される可能性もあるわけで、日本政府及び製造業は神戸製鋼を倒産させないように手を回すでしょう。

何しろ倒産した場合は中国などではまだ作れない製品の技術が流出する可能性もあり、日本の製造業全体の損失になるわけです。

しかしながら神戸製鋼の今回の改ざんによって日本の製造業全体の信用に影響が出ていると言っても過言ではありません。

国全体として何がベターなのかを考えてつつ今後の話を進めて欲しいところです。

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