アメリカとイスラエルに何が起きた?

アメリカとイスラエルが立て続けに2018年末のユネスコ脱退を表明しました。

これを受けて中国を始め多くの国が批判しています。

アメリカとイスラエルはなぜユネスコを脱退したか

そもそも発端は2011年のパレスチナのユネスコ加盟です。

パレスチナの天敵イスラエルと同盟関係にあるアメリカは2011年にユネスコへの拠出金を止めました。

そしてユネスコがヨルダン川西岸にあるパレスチナ自治区の「ヘブロン旧市街」を世界遺産に登録すると決定したことがきっかけで、イスラエルはユネスコへ猛抗議。

というのもヘブロンにはユダヤ人の祖先であるアブラハム、イサク、ヤコブとその妻たちが埋葬されているとされている墓とイスラム教の史跡があり、ユダヤ教とイスラム教両方の聖地となっていることが関係しています。

ヘブロン旧市街では20万人のパレスチナ人とユダヤ人入植者百人と衝突が頻発しているのです。

ユネスコは聖地の呼び名をユダヤ名の「神殿の丘」でなくイスラム名の「ハラム・アッシャリーフ」とだけ記載し、イスラエルは問題視してユネスコを批判していました。

これを受けてイスラエルは国連への拠出金を100万ドル減らす措置を表明。

つまり、アメリカとしてはパレスチナ加盟の抗議と、思い通りにならないユネスコへの拠出を止め、更に脱退による支出削減の意味があるわけです。

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