丸山ゴンザレスさんは今回のクレイジージャーニーで、スラムで有名なフィリピンのマニラへ。
丸山ゴンザレスさんがマニラのスラムに来るのは、以前のクレイジージャーニーで東洋一のスラム街である、トンドスラムへ2014年に行った時以来です。
さて今回の丸山ゴンザレスさんのマニラ訪問目的はフィリピンのドゥテルテ大統領の麻薬撲滅運動の成果確認です。
犯罪者に非常に厳しいことで知られるドゥテルテ大統領ですが、どれくらい厳しいかというと警官に麻薬関係者の殺人許可を出しているくらい厳しい恐怖政治を展開しています。
当然強力な抑止力になっていますし、自首すれば刑務所に入るだけで許されるということもあって、どんどん自首する人も増えているのです。
そんな背景もあって今フィリピンは逮捕者が多すぎてドゥテルテ大統領になってから逮捕者は2万人を越えます。
急な逮捕者増加に刑務所は当然パンク状態となっているはず。
そんな予想をしながら丸山ゴンザレスさんは刑務所へ向かいますが途中クレイジージャーニースタッフと一緒に寄り道をします。
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パサイ共同墓地へ
このサッカーコート5面分のお墓の敷地内のスラムに住む人がいるというので、今回丸山ゴンザレスさんは気になってクレイジージャーニーに紹介したいとのこと。
撮影する前にそこのスラムのリーダーの女に許可をもらって撮影開始。
スラムのルールを知る丸山ゴンザレスさん、こういったマナーを知っているのも流石です。
スラムの中の道には当然ですがお墓がぎっしり並び、時にはお墓の上を通ったりもします(スラム住人は遠慮なく踏み進む)。
丸山ゴンザレスさんとクレイジージャーニースタッフも当然お墓を踏んで通ります。
そしてなんと多くのスラム住人は、頑丈なお墓を基礎にしてその上に建屋を作って暮らしている人もいるではないですか。
丸山ゴンザレスさんがこのスラムに住む子供に「ここがお墓の上だと分かっているか?」と聞くと、キョトンとした顔で「うん」と答えます。
スラム住人はお墓に対して全く罪悪感はないのか?
と思いきや、丸山ゴンザレスさんとのインタビューの中で分かったのは、ここのスラム住人は自分の先祖の墓には誰も入れないようにして、家を建てているのは他人の墓の上ということが分かった。
つまり、やっぱスラム住人といっても先祖を大事にする気持ちはあるし、ダメなことだと思っているようだ。
すかさず丸山ゴンザレスさんが
「お墓参りに来る人はいないのか?」
「その人達は怒らないのか?」
と聞くと、お盆の時期にはみな帰ってくると。
この光景を見たら絶対怒るのでその時期は家を綺麗に片付けて一時的に撤退するようで、そうしないと墓の持ち主に追い出されてしまうからだとのこと。
ダメなこととわかっているけども、他に住む場所もなければお金がない彼らがこうしたスラムを生み出してしまったようだ。
善とは何なのか?
常識とは何なのか?
クレイジージャーニーで、特に丸山ゴンザレスさんの取材ではこういったことを考えさせられます。
ケソンシティ刑務所へ
丸山ゴンザレスさんとクレイジージャーニースタッフで目的地の刑務所へ到着。
なんと外から受刑者を目で確認することが出来るます。
そしてなんと丸山ゴンザレスさんとクレイジージャーニースタッフも受刑者と一緒に護送車に乗って刑務所内部へ入ることに。
護送車内では受刑者との間に仕切りがあるとはいえ、一緒の護送車に乗れるとはなんと緩い国なんだろう。
勿論クレイジージャーニースタッフはビビりまくりですがw
いよいよ刑務所内部へ。
刑務所内は人が溢れています、話を聞くと800人定員の所2,500人の犯罪者が収容されているからとのこと。
収容能力の3倍以上です、どんなことになっているか詳しく気になるところです。
するとなんと受刑者が暮らすスペースに入って取材が出来るとのこと、フィリピンの刑務所はなんて緩いんだ!
早速刑務所内部を丸山ゴンザレスさんがクレイジージャーニースタッフを引き連れて徘徊します。
どこにいっても人で溢れていて、丸山ゴンザレスさんとクレイジージャーニースタッフが大勢の囚人に囲まれる形になります。
「今襲われたら絶対助からない」
とクレイジースタッフがつぶやきます、確かにそうだと思いますが意外と囚人達は大人しくして全く襲ってくる気配はありません。
この辺りの雰囲気は実際に刑務所に来てみなければ分かりませんね。
相変わらずクレイジージャーニースタッフはびびりまくですが(そりゃそうかw)
丸山ゴンザレスさんが更に雑居スペースに乗り込みます。
そこにはなんと10畳ほどのスペースに120人が暮らしている信じられない光景が飛び込んできます、過密度がやばい。
人と人が密着して寝ていますし、枕は臭い、うるさいとゆっくりできる環境ではとてもありません。
囚人に「ここでの暮らしはどうだ?」と丸山ゴンザレスさんが聞くと、「地獄だ」と答える人も。
納得である。
クレイジージャーニースタッフは元より、丸山ゴンザレスさんですら劣悪な環境でここに住むのは厳しいという程です。
外のスペースに移動、そこでは囚人がハサミとカミソリを持って他の囚人の散髪をしています。
「囚人に刃物を持たせて危なくないのか?」
と丸山ゴンザレスさんが刑務官に聞くと
「看守が監視しているから問題ない」
とのこと。
ホンマかいな?とつっこみたくなるコメントである。
しかもこれだけでは収まらず、更に食堂では囚人が囚人の為に食事を作って食べています、全てが日本とは違いすぎますね。
クレイジージャーニーを通していつも信じられない映像を目にするが、これは事実です。
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刑務所内がある意味安全な理由
1階はギャングゾーンで、3つの派閥ごとに区分けして住んでいることが分かりました。
「抗争など起きないのか?」
と丸山ゴンザレスさんが刑務官に尋ねると争いがない理由が分かりました。
1人でもおかしなことをしたら連帯責任でそのギャングは全体的に面会禁止になる為、皆規律正しく暮らしており、今までは問題が起きていないとのこと。
ギャングの中にはどうしても家族と会わなければならない人もいるんですよね。
仲間意識が強いギャングの性質を利用した上手いペナルティーといえます。
なるほど、暴動が起きない理由もこの辺にありそう。
HIVの感染拡大
なんと刑務所内でHIVが拡大しているので、定期的に検査をしつつ刑務官がコンドームを配って予防に努めているそう。
刑務所は紹介したようにどこも人だらけで性交渉する場所などないと思われますが、実際感染は拡大していることから刑務官もコンドームを配り性交渉に対して
は黙認しているのが現状のようです。
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トンドスラムを再訪問
丸山ゴンザレスさんが2014年にクレイジージャーニーの企画で訪れたフィリピンマニラで有名なトンドスラム(Tondo slum)へ再訪問。
丸山ゴンザレスさんとしては、この数年でこのスラムにどんな変化があるのか気になるとのこと。
クレイジージャーニースタッフも前回と同じ人を起用。
するとまず気付くことは、前回のクレイジージャーニーの取材時よりも道路が舗装されてあるところが多くあり、衛生面が多少改善されているようだ。
前回のクレイジージャーニー放送時では山積みだったゴミの山も大分高さや広さが減っている様に感じ、ゴミの量が全体的に減っています。
但し酷い臭いや干した洗濯ものだらけの環境は相変わらず。
フィリピン政府もトンドスラムの環境改善に多少なりとも尽力しているのが分かりますが、まだまだスラムには課題が残っているとも言えます。
おまけ
韓国のスラム
釜山にある峨嵋洞へ丸山ゴンザレスさんが訪問したようです。
ここはタルトンネ(月の村)と呼ばれていて、街の坂を上るとこのスラム街があります。
なんと日本が朝鮮半島を統治していた時代に建てた墓石を土台にしている建屋が並ぶスラムがあります。
日本人が撤退した後に墓石をただどかすだけではなく活用してしまっている状態。
フィリピンのスラムと被りますが、墓石は丈夫なのでこうやって利用されてしまうことがよくわかります。
ちなみに墓石には勿論日本語で没年が記されていますが、子孫が誰かなどはほぼ分かっていないようです。
韓国ではこの墓石の活用方法はアートとして扱われているようで、日本人としては驚きである。
もっというと韓国はこちらのスラムをアートの町として観光地にするべく努めているようです。
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まとめ
丸山ゴンザレスさんが今回フィリピンのマニラにあるスラムや刑務所に行ってきましたが、やはりクレイジージャーニーを見ていなければ知れなかったことばかりで今回も脱帽しました。
また次回のスラム収録も楽しみにしています。
ありがとう丸山ゴンザレスさん、ありがとうクレイジージャーニー。