物語を旅する男、髙橋大輔さんをご存知ですか?
クレイジージャーニーに出演して更に知名度を上げた冒険家です。
他のクレイジージャーニーの冒険家と違い、髙橋大輔さんは
”物語を旅する”
つまり、フィクションだと思われている話にはルーツがあると考え、モデルになった場所や人物に当たりを付けて調査するという活動をしているんです!
特にロビンソン漂流記を追求する話が有名で、今回の内容になります。
髙橋大輔さんとはどんな人?
物語を旅するとは具体的に何?
今回はどんなクレイジーな旅が待っている?
その辺り簡単に紹介します!
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Contents
髙橋大輔さんとは?
髙橋大輔さんは1966年生まれの秋田県秋田市出身。
学歴は明治大学卒業。
「物語を旅する」をテーマに世界中の神話や物語の元となった場所の探検をしています。
小さいころからロビンソン漂流記に憧れて世界中を旅し、世界6大陸を制覇する。
そして2017年、クレイジージャーニーに出演!
物語を旅するとは?
例えば、浦島太郎。
日本書紀に浦島太郎は実在したと記されているようです。
浦嶋子という名前の人がいたとされていて、現在も残る浦嶋神社というところには浦嶋子の体験談が残っています。
そこの資料を見ると、竜宮城=秦の皇帝の城だったのではないか?と髙橋大輔さんは考えます。
クレイジージャーニーのスタジオでは浦島太郎の真実が淡々と語られていて、これだけでも番組一本作れるんじゃないか?と騒つきますw
なぜ玉手箱を開けると老けるのか?
なぜカメなのか?
そういった矛盾や疑問を一つ一つ解き明かしていくのが髙橋大輔さんにとって快感なようです。
ちなみに昔でいうと老けるというのは神になるということです。
昔の神様の形は、大体老人神と呼ばれて、人間の形になった時にお爺さんとして現れるという信仰があったようです。
海の近くに住む人たちには特にそういった信仰があった様です。
浦島太郎特集も是非やって欲しいですね・・!
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ロビンソン・クルーソーへの憧れ
髙橋大輔さんはロビンソン・クルーソーに憧れてあらゆる大陸、島へ探検します。
そしてついに世界6大陸を制覇します。
しかしながら、1990年に髙橋大輔さんは大手広告代理店に就職します。
髙橋大輔さんはバリバリの営業マンだったが、ロビンソン・クルーソーへの想いは未だ引きづったままでした。
人生を変えたコラムとの出会い
あるコラムにロビンソン・クルーソーのモデルになった人が実在したと記されているのを目にします。
その人の名前はアレクサンダー・セルカーク。
300年以上前の18世紀に実在したスコットランド出身の船乗りでした。
ある日船長と意見が対立し、セルカークは無人島に置き去りにされます。
しかし見事なサバイバル能力で生き残り、4年4カ月後に救出されます。
そしてセルカークが置き去りにされた島が南米チリの沖合にあるのではないかとまで記されているではないですか。
しかし、島のどこで、どのように過ごしたのかは全くの不明です。
その疑問を晴らしたいという想いと眠っていた探求心に一気に火が付き、1992年に休暇を利用して髙橋大輔さんはスコットランドを訪れます。
しかし情報は一切なく、個人での情報収集力に限界を感じます。
そこでイギリスの王立地理学協会の特別会員だけが入れる資料室に特別に入れてもらうように直談判します。
300ページに及ぶ英文資料を日本語に翻訳する代わりに特別会員にして欲しいと頼んだそうです。
仕事をしながらの翻訳作業なので1日1行で終わることもあったと髙橋大輔さんは語ります。
しかし地道に翻訳を進めて、2年後に完成させます!
そして見事特別会員になります!
しかし残念ながら、資料室にもセルカークの情報は一切ありませんでした・・・。
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セルカークが生活した島へ
それでも諦められない髙橋大輔さんは、1か月の有給休暇をとってセルカークがいたであろう島へ探検に行きます。
南米チリになるこの島は1966年にロビンソン・クルーソー島と名付けられていました。
面積は47㎞2と練馬区とほぼ同じ大きさで、海岸沿いは断崖絶壁の島です。
なんの情報もない、全くの0からのスタートでした。
髙橋大輔さんはセルカークになりきって自給自足を始める作戦を始めます。
セルカークになり切り、セルカークがどのように考えて行動したか感じ取るわけです。
そうすれば次第にどの場所へセルカークが拠点を置いたかわかるはずという仮説。
本を細部まで読み込み、情景が合う場所を探すことに。
しかしそれでも全く進展なく、1か月が過ぎて帰国となってしまいます。
髙橋大輔さん、公私混同する
なんと、ロビンソン島に行きたいがために、ロビンソン・クルーソーの体験をするという企画を打ち出し、会社公認の下、ロビンソン・クルーソー島へ行けることになります。
会社を巻き込むとは、凄い執念ですよね(笑)
そこでなんと初の収穫があります!
なんとジャングルの中にセルカークの家跡があるという情報を島民から手に入れます。
現場に行ってみると、そこには石積みの住居があったのです。
水源があり、海への見晴らしがよく、食料もあり、日陰もある、物語に出てきた情景と同じです。
しかしながら、物的証拠はなく断定はできないまま帰国となってしまいます。
問題は、現場は国立公園なので勝手に発掘調査が出来ない、するにしてもお金がかかるということです。
そこで髙橋大輔さんはついに退職の決断をし、その退職金を使って発掘調査に充てようと思うのでした。
ついに一大決心ですね・・!!
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髙橋大輔さん、金を調達する
ナショナルジオグラフィック協会という団体へ探検資金の援助を依頼し、探検資金2万ドルを見事獲得します。
この時レベルの高いプレゼンと英語力が求められましたが、広告代理店の時の経験で乗り越えたそうです。
そして2005年に地質学者などと一緒にロビンソン・クルーソー島に再上陸します。
まさに背水の陣、ありったけのお金をつぎ込みやってきているだけあり、いつもより更に気合が入ります。
前回発見したセルカーク家跡地候補を少しづつ掘っていくと、地面から焚火の跡や、柱の跡などが見つかります!
誰かが住んでいた証拠ですね!!
しかしそれでも誰かが住んでいただけで、セルカークが住んでいたという証拠にはなりません。
そして、ついに決定的瞬間が来ます・・・・!
掘り起こしていた土を篩い(ふるい)にかけていた連中から、”変わったものが出た”という報告があります。
みるとそれは航海道具の一つである”ディバイダ”という海図の距離を測る道具の一部でした。
協会の人達は、「ありえない発見だ!」(Exceptional)と大興奮して叫んだそうです。
一見するとただの石なのですが、見る人が見ればこれは航海道具。
そして、この時代にこの道具を持っていたのはセルカーク以外いないとなり決定的な証拠になったそうです。
髙橋大輔さんの想い
「感動の大元になりたい」
どういうことか?
例えば、マチュピチュを見たら多くの方が感動しますよね?
それはハイラム・ビンガムという発見者の感動を追体験しているわけです。
つまり観光は”探検家の追体験”だと。
髙橋大輔さんはその大元になりたいんですね。
歴史に埋もれた真実を掘り起こすその活動は、人類に多くの財産をもたらすでしょう!
素晴らしい信念をもった探検家です、髙橋大輔さんは本当に素晴らしいです。
そして今回もありがとうクレイジージャーニー。